Dropbox+PlainText

僕はメモをとるのが好きなタイプの人間で、1997年くらいからのメモは大体電
子化されている。でも、残念なことに機器ごとの同期をちゃんと取れていなく
て、バージョンの違うメモが別の機器にあったりすることがざらにある。最新
版がどこにあるのかもわからないから、「こんなこと書いたはず!」と思って
も、それがどの機器で一番新しいものを書いたかを思い出さないといけないし、
大体においてちゃんと覚えていない。


この混乱をさらに悪化させたのがiPhoneでとるメモで、メモ帳に書いたり、
GoogleのMailのところに書いたり、TODOリストっぽく(ex. Outliner)書いたり、
MindMapっぽく(ex. iThought)書いたり、いろいろ試していたこともあって、ア
プリも書式もバラバラ。iPhoneでメモをとったことは覚えていても、何で書い
たかは忘れていることが多く、アプリごとに書式が違うから文章に落とすのが
実に面倒だった。


でも、そんな混沌とした時代も終わりを告げることになった。Dropbox
PlainTextのおかげで。


何を今さらDropboxと言われそうだが、機器間のフォルダの同期を自動的に取る
仕組みは掛け値なしの素晴らしい仕組みだ。使い方は簡単。所定のフォルダに
ファイルを突っ込んでいくだけ。もちろんファイルはそのままだから、ソフト
は今まで通り、やり方も今まで通り。ファイルの参照も検索も今まで通り。敷
居が低く、しかも自動的に同期が取れるから、そもそも何も変える理由がない。
ウェブを意識したり、ブラウザで文章書いたりする必要はない。このあたりは
Evernoteで挫折した僕にとって実にありがたい。


そして、iPhoneはPlainTextでDropbox内のファイルにメモを追加していく。メ
モは基本的にテキストで書いているから、そのまま今までのファイルが使える
し、PlainTextで編集も削除もできる。ただ、大きいファイルだと同期の時間が
かかるので、iPhoneだけは同期をとるファイルをちょっとわけているが、それ
でもPlainTextでメモしておいたものを、部屋に戻ってデスクトップで文章に仕
上げるというようなことが手軽にできてしまう。これこそまさにやりたかった
こと。


いろんなソフトを試して気づいたのだけれど、結局僕はemacs(知らない人はテ
キストエディタだと思ってください)で文章を書くのが一番効率よくかけるので、
ノートやデスクトップでは出来る限り、その環境で書きたいし、そこまでの環
境がないiPhoneでは、手軽にメモを書いておきたい。そしてそれらの環境を意
識せずに自在にいったりきたりしたい。


リストで書いたり、MindMapで書くのは楽しいけれど、本来のメモの目的とは違
うし、扱いが難しいということを実感する。ということで、これからは
Dropbox+PlainTextで文章を書いていきたいと思います。これで止まっていたブ
ログの更新なんかもちょっとはできるようになるかな。


しかし、いわゆる普通のテキストファイルとプログラムやPDFファイルを含めて
も無料で使える2Gには到達することもなく、かといって有料のサービスに移行
するなら写真のバックアップも取りたいのだが僕のiPhotoのバックアップを行
うためには60G必要で、50Gでは足りない。100Gでは足りるけど、いつ足りなく
なるのか不安なので悩み中。有料プランに移行するのは全然構わないんだけ
ど。


ちなみにDropboxは意外とCPUパワーを食うし、同期は遅めなのでそのあたりは
同期するデータが多い最初だけ注意が必要です。